キク科野草花粉について
キク科野草は自然発生的な繁茂をして花粉被害を与えているが、アレルゲンは高くない。晩夏から初秋に開花することが多く、花粉の大きさは15~40㎛で風媒受粉を行う。
ブタクサ
明治初年に渡来して日本各地で野生化した一年草。アメリカの花粉症起因植物の最多はブタクサである。春に発芽して1m程度に成長して多数の小枝を分散する。開花期は長く8月から11月で花粉飛散の最盛期は9月である。
ヨモギ
キク科多年草で日本各地の山野や路傍に自生する。6月から10月頃に風媒受粉をして頭状花序を穂状に多数つける。若草は食用に、また民間療法薬草として用いられ、餅草ともよばれ、また葉裏面綿毛はお灸もぐさに用いられる。
世界的にも花粉症アレルゲンとして存在し、空中受粉して6月から9月に開花する。
他の雑草に加え、根用セロリやカレーなどの食品との交差アレルギーがある。