無花粉スギの研究が進められている

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スギ花粉は国民病ともいわれるもので、春先になるとスギ花粉の飛散予想が発表されたり、毎日の天気予報でも発表されます。

そんなスギ花粉の現況であるスギについて、新品種が開発されており、注目を集めています。

その一つが「無花粉スギ」です。新規に開発されたと思いきや、偶然にも自然界で花粉が出ないスギが見つかったのが始まりです。

1992年に全く花粉が出ないスギが富山県のとある神社で見つかりました。分析したところ、ある劣性遺伝子が原因で、花粉が発達していないことが判りました。

後に、富山県林業試験場が研究を重ねて、このスギの木の種から苗の育成に成功し、無花粉スギの新品種を「はるよこい」を発表し、農林水産省に登録しました。

その後研究は進められており、全国各地に広がっています。

この無花粉スギを広めていくため、国が補助制度を設けました。2017年度までに、無花粉・少花粉スギの供給量を全体の5割以上の1000万本に引き上げるため、従来のスギを伐採して、無花粉・少花粉品種へ植え替えを行う業者に対して、費用の一部を負担する予算方針を示しています。

このように、国も本腰を入れ始めたところですが、無花粉スギの効果が出始めるのは、かなり先のことです。気の長い、息の長い取組が必要です。

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