アトピー性皮膚炎と他の湿疹の見分け方
赤ちゃんにおけるアトピー性皮膚炎と紛らわしい湿疹
赤ちゃんは滲出性体質であり、新陳代謝が盛んで、生後すぐから2~3か月までの赤ちゃんは体内で皮脂の分泌が盛んで、肌がべたべたし、じくじくした湿疹もできやすい。
新生児ニキビ
頬やオデコにできるブツブツした湿疹。大人のニキビのように真ん中に白いしんがある。生後間もなくから3か月までの赤ちゃんによく見られるもので、皮脂分泌が多いことが原因である。
脂漏性湿疹
生後2~5か月ころまでよく見られる湿疹。逃避や髪の毛の生え際、ひたいなどにできるクリーム色のフケのような湿疹で、ひどくなるとカサブタのようにべったりくっつく。
このような湿疹は乳児にできやすいことから、乳児湿疹とも呼ばれる。赤ちゃんの月例が低いうちは乳児湿疹なのかアトピー性皮膚炎なのか判断も難しいことから、ある程度経過を見ながら、慎重に判断していく必要がある。
アトピー性皮膚炎が疑わしい場合の特徴
・親にアレルギー病がある
・かゆみの強い湿疹がなかなか治らない
・再発を繰り返す
・湿疹のできる部位に特徴がある
0歳児の特徴
全体にジクジクした感じで、顔がただれたように赤くなり、分泌物が出ることがある。かゆみが強いのも特徴で、ひどいときには体全体に広がる。
1歳頃の特徴
湿疹が次第にカサカサする「ドライスキン」というアトピー性皮膚炎の特徴が現れる。肌が乾燥して粉を吹いたようなザラザラした感じになってくる。
かゆみが強く、掻いているうちに幼児期になると皮膚がゴワゴワ、厚くなってくる。
その後の経過
症状が悪くなったりよくなったりを繰り返し、思春期になるころには軽くなるが、大人になるまで持ち越したり、大人になって再発することも増えてきている。ストレスが原因の成人発症型のアトピー性皮膚炎も増加している。