食物アレルギーの検査

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食物アレルギーの検査では、血液検査皮膚検査という補助的な検査と、正確な診断のための除去テスト負荷テストがある。
なお、血液検査皮膚検査は、手軽な分、誤って陽性の反応が出る場合もあることから、かなり因果関係が明らかでない限りは、これらの検査だけで判断しないこと。

血液検査

血液検査は血液中にアレルギー反応の引き金となるIgE抗体という物質がどれくらいあるかを調べる検査である。
IgE抗体は血液や体液の中にごくわずかに含まれているタンパク質で、普段は寄生虫や一部の細菌を退治する役割を担っている。ただし量には個人差があり、アレルギー体質の人は赤ちゃんの頃からIgE抗体を多量に作り出すという特徴がある。したがって血液中のIgE抗体の量を調べるとアレルギー体質かどうかの目安となるのである。

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皮膚検査

皮膚検査にはスクラッチテストパッチテストがある。
スクラッチテストは背中や腕などの皮膚にスクラッチ針で出血しない程度に傷や押し跡をつけ、アレルゲンと疑われるもののエキスを1滴たらす。その後、皮膚に発赤が出るかどうかを確認することでアレルギーの可能性を判断する。
パッチテストはアレルゲンのエキスを小さな紙にしみこませて腕などに貼り、発赤などの反応を見る。

除去テスト

除去テストはアレルゲンと疑われる食物(アレルゲンが卵であれば、卵や卵の入った料理や食品、菓子など)を1週間から10日程度、食べさせないようにする。なお、アトピー性皮膚炎の場合はスキンケアをしっかり行う。これにより症状がどのように変わるかを見る。

負荷テスト

除去テストの結果、症状が軽くなったのであれば、その食物はかなり疑わしいことになるが、体調やスキンケアの状況が原因であることも考えられることから、その食物を摂取していく(負荷をかけていく)方法が負荷テストである。当該食物を除去テスト前の3分の1を食べ、次の日には3分の2を、3日目には元の量を食べて反応を見る。これで症状が悪化した場合は、再びその食物を食べさせないようにする。

なお、除去テスト負荷テストは家庭で行うことも可能だが、負荷テストによって、まれに呼吸困難などのショック症状を起こすこともあることから、缶らず専門医の指導の下に行うことが必要である。

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