アレルギー性鼻炎(鼻アレルギー)の特徴

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アレルギー性鼻炎(鼻アレルギー)の概要

アレルギー性鼻炎は、発作反復性のくしゃみ、鼻水(水溶性鼻漏)、鼻づまり(鼻閉)の三つの症状を特徴とする鼻粘膜のアレルギー疾患。

アレルギー性鼻炎の患者数は年々増加しており、日本では39.4%、EU諸国では10~25歳の人口の約15~20%の人がアレルギー性鼻炎とされている。

アレルギー性鼻炎の特徴

季節性と通年性の2つの基本タイプに分類される。

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季節性アレルギー性鼻炎

いわゆる花粉症で、花粉が空気飛散する期間に限定して発症。くしゃみ、目や鼻のかゆみ、鼻水が主症状である。かゆみやくしゃみは感覚神経のヒスタミンレセプター刺激が引き金となる。

鼻水は血管透過性増強や亢進により引き起こされる。さらにマスト細胞や好塩基球の脱顆粒によるヒスタミン、ロイコトリエン、ブリジキニンなどのメディエーターの放出が誘導される。鼻腔静脈の血管拡張による粘膜腫脹が生じて鼻呼吸に障害が出る。

通年性アレルギー性鼻炎

年間を通じてハウスダスト、ダニ、動物の毛、カビなどの原因物質によって発症する。製パン業や化粧品製造販売などの職業性感査も原因となる。

典型的症状は鼻呼吸の障害である鼻づまり、鼻粘膜乾燥、嗅覚減退などであり、これらは鼻粘膜の好酸球から遊離した相貌毒性物質によって誘発される。

関連疾患

アレルギー性鼻炎の合併症は、急性・慢性副鼻腔炎である。鼻腔粘膜は直接的なアレルゲン接触なしに反射的なアレルギー反応に感化される。

鼻咽頭の腫脹によって鼻がつまり、中耳閉塞や微生物観戦も併発。鼻呼吸が障害されると口呼吸する場合がある。鼻腔フィルター機能が迂回されると、口腔、咽頭、喉頭粘膜が炎症を起こし、感想、嗄声、嚥下障害などの感染発症リスクが拡大する。

気管支喘息などは長期アレルギー患者の約25%に見られる。花粉症や交差反応による花粉症関連の食物アレルギーも引き起こし、まれに蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、消化器症状を引き起こすことがある。

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